開設

 ブログを始めるのは、実は初めてではない。二、三度は他のサイトで開設したことがある。しかし、てんで続かなかった。それぞれ一、二回投稿しただけで、それっきり。

 

 今回新たにブログを始めるきっかけになったのは、SNSTwitterアカウントがロックされてしまったことにある。特に規約違反をした訳でもないのだが、誰かの癪に触ったのかもしれない。しからばいっそのこと、Twitterから離れてみることを思い至った。140字の字数制限から解放され、ただただ書きたいことをだらだらと書き綴る。そういうのもありだろう。

 

 3日程前に、1冊の短編集が自宅の本棚から出てきた。大学時代に、サークルの先輩から頂いたものだ。彼は当時、文芸サークルも兼ねていて度々文学フリマなるものに出品していたらしい。そのうちの1冊を興味はなかったが、付き合いで買った記憶がある。買ってそれきりで、表紙すらめくらないでいた。約4年越しに表紙をめくり、彼の書いた作品を読んだ。その中に、レイ・ブラッドベリという作家の引用があった。

  "量は質を生む。書く量が少ない者は消える運命にある"

 

 文学の教養が乏しい私は、読んで字の如く捉えよう。些細な運命の悪戯か、この度ブログを始めるにあたり、この至言は量を多く綴ることを私に訴えている。思えば、過去のブログでは質に拘る余り、書き切らない中途半端な下書きだけが溜まるに溜まり、放棄するようになった。誤字や脱字、調子の良い言い回しや構成、いかに読者を惹きつけるかは、ここでは潔く気にしないことにして、ブログの投稿を続けることを最優先にする。日常の出来事や所感など様々なことを、様々な形で書き表したい。

 

(ここまでで704文字。ツイート約5回分である。)